ゴムぞうりをぺたぺたと鳴らしながら、デンパサールの市場を巡り、小さな遺跡を訪ね、ウブドで絵画や彫刻に触れる日々。夕暮れになると風にのってガムランの流れ、集落で舞踊の稽古がはじまる。
信仰と芸能と共同体が一帯になった1980年代のバリ島を独自のスタイルで描き、バリの本がなかった時代に多くの読者を得た。
本書は1986年に出たその『バリ島不思議の王国』の増補改訂版として講談社文庫から刊行されたヴィジュアル文庫である。
書名:バリの魂、バリの夢
発行:1998年7月15日
著者:大竹昭子(文・写真)
版元:講談社文庫
ページ:312ページ